2017/07
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☆そして猫☆
そして・・・猫

小さい頃、を飼っている家庭って無いものだと思っていた。

友達の飼っている黒猫のミーコは野良ちゃんのよぉに我が家の
お風呂のフタの上で寝ていたり、外で遊んでいても、塀の上で
『ミャー』と挨拶してどこかへ行くし。

沢山家に猫が居た友達宅では、アレルギーなんて言われて居ない
時代に、くしゃみで息苦しく、体が痒くなって、
猫は可愛くない。近づいたら逃げていくものだ、と思っていた。

ピーコを殺したのは猫。そんなに可愛いと思ったことがなかった。

ペットという存在が居なくなって、姉は高校短大へ。
私は高校そして就職。

夏の夕立の帰り道 『ぴゃうぴゃうっ』 と悲壮な泣き声がした。

『猫や・・見つけてどぉする?拾ってどぉする? 』 とか考えたかどぉか。

声を頼りに行くと建物の溝の中に白い小さなものがぴゃぅ~と鳴いた。

こんなときゃっ何も考えてない。
『こんな雨の中、夏でも溝で冷えて死ぬっ!!早く早く』くらいは考えたかな。

なんとか溝のフタをこじ開けて、どろどろに汚れた仔猫を胸に抱いた。

その日は帰りは友人の車で、子猫が鳴いて生きてることを確かめながら

途中『なんかこの子ざらざらするし、手の中がざわぞわするな?? 』

よく見ると体中に。顔中に凄い数の黒い大きな蚤がうごめいていた。

腕や胸もチクチク痒いし、蚤を見るのも初めてで、ゾわぁ~と寒気がして
髪の毛が逆立つ感じ。

『 ひぇぇぇぇ怖い。こんなん抱いてた・・・ 』 と思ったけれど、
体中蚤にはわれているこの仔猫の方が辛いに決まってると。

私が死ぬわけやないしっと暖めつづけた。

家の前で友人と別れ。。さて問題は家の中の父・・・・。
猫だけは無理やな・・・・。

昔から散々見つけた捨て犬だって
連れて帰ってはダメダメ。。。父だって拾ってしまったけれど、

結局親戚のおうちに行ったり。

絶対叱られる。。。捨ててきなさいと・・・・。。

まぁ・会社近くでなんて言い難いし、今家の前に居たっていぉう。

玄関を開けて『おとぉさんっ、家の前に仔猫居てたぁぁっ 』 と

大根役者は声がやたらでかい。

父の反応はとても意外で、『わぁえらいこっちゃ、こんなに赤ちゃんやんか』

『可愛いなぁお前ぇ~』と抱きしめて。さっさと家の奥へ行ってしまった。

『蚤だらけやで』 というと仔猫のお尻にフマキラーを掛けたっ。

『そんなんしたら死ぬ死ぬ』っと叫んだら、
『大丈夫やっ』っとすぐ暖かい御湯でシャンプーした。

( 人間のシャンプーで?? 人間のが一番低刺激でいけるんです。)

やむを得ず、こんな場合は・・。

子猫は生後1.2週で、飢えと恐怖で鳴くばかりでした。

暖めて、少し水分を口にしたら、鳴き疲れてその日は眠りました。

次の日に猫用ミルクと哺乳瓶購入。
我が家初 !! ミルクから赤ちゃん猫を育てる日々になりました。

まぁ・・・3時間おき。

ほぼずっとべったり父が・・・。。

ちび猫は女の子でミルクを飲みスクスクと育ち、ひと安心でした。

何故父がこんなにこの仔猫に食いついたか・・・。
ちょうどその頃友人や義理の兄が病死し、寂しさや虚しさ、
父なりにとても辛い時期だったのだと思っている。

『名前はトントや』 そぉ即決した父は映画も好きで、( そして私も・・)

『老人と猫』という古い洋画があって、年老いて、家族とのしがらみから
離れ猫と旅に出る老人の話だったと思う。

その頃の父は自分とその主人公を重ねていたのだろぉと思う。
確か映画の猫は茶トラちゃんで雄だった気がするけど。

トントという真っ白な子猫は、耳と鼻・足と尻尾の先が茶色になり、
シャムmix バリネーズ?? となんとまぁ気位のたかそぉな美人猫になった。

『猫は目が怖い。嫌い。私はねずみ年生まれやから』 と訳のわからない
理由をならべる母も、ゴロゴロとのどを鳴らし眠るトントが可愛らしく
夏場の夜に、バスタオルにくるんで、『抱っこしてねんね♪お散歩♪』
などと言っては抱えて外を歩いた。

通りすがりの人が 『 あら?お孫さん?』 と覗き込んで行かれるらしい。

痛いおばさんに見られたかも。『皆、ビックリしてはったわ♪』と母は
とても嬉しそうにしていた。

気が強いトントは姉と私を傷だらけにし、特に父に懐いた。
かにカマボコ という、父の特別扱いも実施されていたけれど、

父の手のひらで育ったのだから・・・そら仕方ないわね。。

運動の為に夜ウォーキングに出かけていた父を、トントはしばらく付いて
走り見送り、近くの小学校のグランドで遊び、必ず父の帰りを待っていた。

足音や気配で学校から、首の鈴をチリチリっと鳴らしてお出迎え。
そして一緒に帰ってくるのでした。

その後次々と我が家に猫が来るきっかけとなったトント。
13年たった春のお彼岸の朝、突然眠るように逝ってしまった。

何時間か前まで母の足元で甘え、朝の父のカニかまぼこを待たず。

体は温かく眠ってると思えるほど。穏やかで急すぎるお別れでした。

トントとの別れに父が一句。
とても父らしいお悔やみの薄墨で書いた色紙が今も壁にかかってある。

『春の日に桜花より先にトント往く』

逝くではなく往くを使った父の想いが、ぐっとくる。

気丈な父もトントとのお別れには家族の前で泣いた。

父も歳をとったのだなと思った。

トントだけは父がいつかどんなに悲しむかと心配だったし。

この日のことは一生、忘れないでおこうと思った。。。
忘れる事なんて出来ないけどね。。

あの日自宅前に居たのは嘘。わりとすぐに白状しておいた。

『そんなん、わかってたわ』と父は言ってたけどね。さっすが~♪

トンちゃん。あの夕立の日に呼んでくれてありがとぉね。


生き物を飼う。一緒に暮らすというのは、人間と一緒ではいけない
条件が沢山沢山ある。

幸せそぉ♪と思うだけで、喜ぶから♪という理由で人間がその命を
危険にさらしていること。

みんなが教えてくれた気がしている。

そして。最後まで。大切に可愛がってあげること。

父がその後事故や病気で大変辛い日々を送って亡くなるまで、
たくさんの猫が居て、猫で困って、猫で笑って、猫で泣いて。

それもすべて幸せな思い出となっている。

犬や猫をひろっては、飼われへんで!! 自分の事も出来ないのに !!

そぉ叱り付けて居た両親だったけど、色々な動物を『うちの子』に
してきた家族。


その子たちの可愛い話や、奮闘したこと。居てくれた時の思い出話。

そんな経験をさせてくれた両親と姉と環境に、私はとても感謝している。


そして。今。猫だらけの家族になったことに多少の・・責任は感じている。

とはいえ。猫に囲まれている生活は結構な幸せと思う。


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トントありがとぉ♪
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テーマ : 猫のいる生活
ジャンル : ペット

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プロフィール

かぁーにゃん

Author:かぁーにゃん
長女ちょびは2010年5月に
次女モカちょは2014年7月にお空へ☆
うちのこは、黒猫2匹となりました♪
真っ黒ゴリラ達とのうだうだな生活と、
友達・家族にゃんことの
日常なんかをまったりと♪

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